大館樹海ドーム(ニプロ ハチ公ドーム)に行ってきました

木の家 日光

こんにちは、佐々木設計企画 佐々木です。

建築士会全国大会 あきた大会に参加した際に、

大館市を訪れました。

大館市には、樹海ドームがあります。

今は、ネーミングライツで

ニプロ ハチ公ドーム となっています。

伊藤豊雄氏設計による、国内最大級の木造ドームです。

屋根架構には、樹齢60年以上、直径20cm以上の秋田杉を

約25,000本使用した大断面集成材アーチ構造となっています。

木の家 日光

木の家 日光

木構造が美しいです。

屋根は強度に優れ、遮光率高いテフロンの二重膜構造で、

内膜と外膜の間が約20cm空いていて、

冬期は機材の排気熱を通じて屋根を暖め、

さらに屋根の勾配を利用して自然に雪を落とす仕組みとなっているそうです。

木の家 日光

木の家 日光

大館の自然に融け合う柔らかで優美な曲線を持つデザインです。

竣工後25年経過し、テフロン膜の耐久年数が25年とのことで、

屋根の点検を行うための足場が設置されていました。

外観を見る限り屋根の白がきれいで、

25年経っているようには見えませんでした。

実は、大館に向かう前に、

秋田市体育館を外観のみ見学してきました。

渡辺和豊氏設計です。

木の家 日光

木の家 日光

こちらは1994年竣工とのことですので、

築年数は3年ぐらいしか違わないと思いますが、

劣化具合の違いに、ちょっと驚きました。

建物は竣工して終わりでなく、

竣工後それぞれの用途として長く使うものですので、

維持管理の容易性も必要ですよね。

当社で設計施工させて頂く建物は、

維持メンテナンスのことも含めて、

お客様とお打合せを行い設計するよう

心掛けています。