私が所属している栃木インテリアコーディネーター協会主催の、インテリア見学ツアーに参加しました。今回は、地元日光金谷ホテル様のソフトファニッシング（布周りのインテリア）リニューアルに伴う見学会。明治６年創業の日本最古のクラッシックリゾートホテルとあって、館内に一歩足を踏み入れると、空気感が違っていました。造り、調度品、明かりの入り具合など、時間の流れが一気にスローダウンしたような、落ち着いた気持ちになりました。歴史ある建物ですが、時代に合わせて手入れをされていて、今回は一部の客室とメインダイニングのソフトファニッシングリニューアルで、プロジェクトを担当されたデザイナーの石黒久美子さんから、ご提案から完成までの経緯等直接お話を伺うことができました。
「木を見る前にどのような森かを考える 決して目立ちすぎない 品の良さ・調和を大切に」をコンセプトにリニューアルした客室は、しっくい壁に格天井という和の雰囲気の中に溶け込むような洋のスタイルで、とても落ち着く空間でした。
特にこの写真の部屋は、日光金谷ホテル創業と同時期に活躍されたイギリスのデザイナー ウィリアムモリスのファブリックを使っています。モリスのデザインは、私も大好きです。佐々木設計企画でも、ウィリアムモリスの壁紙やカーテンなどご提案したいと思いつつ、なかなか機会がなく、残念に思っています。
今日新たに学ばせて頂いたのが、ジュータンの柄とベッドの配置。
ジュータンに柄がある場合は、柄がベッドに刺さらないよう、ベッドと平行になるように敷くとのことでした。
床の間と畳の関係に相通ずるようです。勉強になりました。
調度品、照明器具等々、どれもステキな物ばかりで、キョロキョロ、パチリの連続。
頂いたランチも、とてもおいしかったです。優雅はひと時でした。
このような見学会は、本当に有り難いです。プライベートで伺ったら、怪しい人になりそうです（笑い）
企画してくださった協会の皆様、ありがとうございました。