栃木県建築士会女性委員長の仕事

翁島別邸 佐々木設計企画

昨年度より、栃木県建築士会の女性委員長を仰せつかっています。先日はその仕事の一つとして、栃木市にあります岡田記念館さんに伺いました。岡田家は、550年以上の歴史を有する栃木市屈指の旧家で、代官でもありました。その代官屋敷と、代々の当主が使用した品々、貴重な文献や美術品などとあせて庭園の見学ができるのが岡田記念館さんですが、中でも特に素晴らしいのが、翁島別邸でした。岡田家22代目当主が、大正3年に工事をはじめ、大正13年に竣工した隠居邸宅で、建築工事期間は10年にも及びました。

翁島別邸 佐々木設計企画

全国の銘木が随所に用いられていますが、廊下は、幅3尺、長さ6間半、厚み1寸の欅の一枚板を使用。吉野杉天然出絞丸太の床柱、数千万本に一つと言われる黒柿の床柱、亀甲竹の落とし掛け、樹齢3000年の屋久杉天井板、、、などなど、贅を尽くした建物です。そして2階の座敷からは、富士山、筑波山、男体山が見える粋な造りにもなっていました。同じ栃木県に住んでいながら、実は今回伺うまで、その存在を知りませんでした。ごめんなさい。

庭の竹林も実に風情があり、素敵でした。

翁島別邸 佐々木設計企画